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Psychotherapeutic Music Therapy Study Group
コラム
研究会のメンバーがミュージックセラピーについてのあれこれを綴ります。
ホームページの更新情報もここでお知らせしています。
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2026/1/5 第64回勉強会を実施しました〜文献:芸術療法と治療者〜
文献:斎藤考由(2022).芸術療法と治療者.日本芸術療法学会誌Vol.53-2 <文献を発端としての議論> ◻️理論が臨床実践を深める: 「症例研究の積み重ねによって人間の普遍的本質へ向かう」という一文がありましたが、普遍性が理論なのであり、それを個々の事例に合うようにアレンジして実践していくのだという意見が出ました。ということは、臨床実践一つ一つをその場に限定的な事象としてではなく汎化して考えるために、理論は必須です。さまざまな理論を大学などでみな一通り習っているはずですが、自分の理論的背景を意識している音楽療法士が日本では少ないのか、理論と臨床実践をつなげるのが不十分な印象です。また、様々なジャンルの音楽療法アプローチ全てに普遍性を持つ理論は今のところ無いのかもしれず、異なるアプローチ間で議論が展開しにくい原因の一つではないかと思われます。 ◻️日本と欧米での音楽療法の考え方の違い: 日本では、治療者が専門家として患者の困難を取り除くという考えがまだ浸透しています。しかしこの文献では、治療者はクライアントの自助や自己治癒を支えるためにそこに
2月18日


2025/12/15 第63回勉強会を実施しました〜文献:The longest goodbye より、endingについて考える〜
内容:読書会 Atkinson, C. (2003). The longest goodbye: A case study. British Journal of Music Therapy, 17(2), 90–96. <文献の内容> 本文献は、音楽療法士であるAtkinsonと、中度の知的障害を持つSimon(クライエント仮名)による4年におよぶセッションのケーススタディを報告したものです。Simonは乳児期の身体的虐待をきっかけに、里親や施設を転々としてきた経緯を持っています。そこには、いつも突然の別れを伴うという背景がありました。音楽療法では、コンテインメントを重視した環境のもとで、彼が自分の感情や体験を安全に表現・探索できることが目指されました。本ケースの重要なテーマは「ending」であり、繰り返されてきた唐突な「見捨てられ」のパターンにならないように、治療関係をいかに計画的かつ健全なかたちで終結させるかに焦点が当てられています。 <勉強会の内容> ・本ケースは、クライエントの背景に由来する内的な葛藤と、それを理解し向き合うセラピスト
2月18日


2025/10/13 第61回勉強会を実施しました〜即興音楽療法の二つの形式における転移〜
内容:第11章「即興音楽療法の二つの形式における転移」Susan J. Hadley (音楽心理療法の力動 Kenneth E. Bruscia編著 小宮暖訳より) 文献が、ノードフロビンズ音楽療法と分析的音楽療法を受けられた著者の転移体験についてまとめ、比較したものだったため、それぞれのトレーニングを受けられた参加者のお話も交えながら、話を展開しました。 分析的音楽療法の逆転移の考え方が紹介され、文献に記載があった転移・逆転移と投影の関連が話題にあがりました。転移逆転移と投影が重なる部分もあるだろうという話になりました。 また、ノーロフロビンズ音楽療法での転移逆転移の考え方についても話題にあがりました。トレーニングの中では、具体的に言及されることはなかったかもしれませんが、イギリスでは、転移逆転移などの考え方はセラピーのベースとして理解されているのではないか、というお話がありました。ただ、セラピーの中では、音楽が重視されており、音楽の大きなエネルギーの中での表現や解決を目指しているのではないか…と、文献も参考にしつつ、話をしました。...
2025年11月20日


2025/7/7 第58回勉強会を実施しました〜セラピーにおける音楽の文化的側面〜
【内容】:読書会 「精神保健及び教育分野における音楽療法」より第17章「セラピーにおける音楽の文化的側面」(ルース・ブライト) 「幸福な気分」にまつわるアジアの伝統的な音楽を聴いて、欧米の被検者がどのような感情を想起するのかという実験に関する記述が文献中にありました。その中...
2025年7月11日


2025/6/30 第57回勉強会を実施しました〜音楽療法におけるコンテインメントより〜
内容:読書会:ヨス・デ・バッカー (著)「音楽療法におけるコンテインメント」蓑田洋子訳, 村井靖児監訳『精神保健および教育分野における音楽療法 ― ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアからの実践報告と研究発表』音楽之友社, 2000年, 57-67頁 / (原著)Jos...
2025年6月30日


2025/3/10 第54回勉強会を実施しました〜ロンドンのノードフ・ロビンズセンターへの視察〜
先日、勉強会の参加者の方がロンドンのノードフ・ロビンズセンターに職場から視察に行ったことと、その時の体験や感じたことを共有してくださいました。そこから日本の現状や課題を話し合う流れとなりました。視察中に見学したノードフ・ロビンズのトレーニングでは、学生がみな意見を率直に口に...
2025年3月26日


2025/2/10 第53回勉強会を実施しました〜Supervision of Music Therapyより〜
内容:読書会 Odell-Miller, Helen/ Richards, Eleanor (EDT) Supervision of Music Therapy: A Theoretical and Practical Handbook (Supervision in...
2025年2月25日


2025/1/13 第52回勉強会を実施しました〜Supervision of Music Therapyより〜
内容:読書会 Odell-Miller, Helen/ Richards, Eleanor (EDT) Supervision of Music Therapy: A Theoretical and Practical Handbook (Supervision in...
2025年1月19日


2024/12/16 第51回勉強会を実施しました〜バウンダリーについて:Supervision of Music Therapyより〜
内容:読書会:Odell-Miller, Helen/ Richards, Eleanor (EDT) Supervision of Music Therapy: A Theoretical and Practical Handbook (Supervision in...
2024年12月17日


2024/05/6 第44回勉強会を実施しました!
内容:読書会[ケネス・エイギン『音楽中心音楽療法』より第12章「音楽中心音楽療法における音楽と感情」(pp. 274~283)] 今回は、第12章の内容理解を深めながら、音楽と感情の関係についてディスカッションをしました。...
2024年5月13日


2024/04/15 第43回勉強会を実施しました!
内容:読書会[ケネス・エイギン『音楽中心音楽療法』より第11章「音楽の力と動きを臨床に応用する―活性化と自己の創造」(pp. 260~273)] 今回は年度始めということもあり、各自の音楽療法の仕事における変化や考えていることなど皆で話をした後で、第11章を読みました。本章...
2024年5月6日


2023/8/7 第35回勉強会を実施しました〜精神分析的アプローチのケーススタディより〜
内容:読書会[Sobey, K. (1993) ‘Out of sight – out of mind? Reflections on a blind young woman’s use of music therapy’ in Journal of British...
2023年8月7日


2023/7/17 第34回勉強会を実施しました〜「分析的音楽療法とは何か」より「転移と逆転移」を読み、話し合う〜
内容:内容:読書会 「分析的音楽療法とは何か」(メアリー・プリーストリー著、小平孝子他訳)より第8章「転移と逆転移」を読み、話し合いをしました。 ・分析的音楽療法(以下AMT)は、メラニー・クラインの対象関係論を元にメアリー・プリーストリーが開発したものです。日本にいるAM...
2023年7月20日


2033/2/13 第29回勉強会を実施しました〜主体/自己感に困難を抱える人々がどのように世界を感じているのか他〜
内容:広沢正孝(2018)こころの構造と機能とは(その3)-健常者と障碍者の共生に向けてー. 順天堂スポーツ健康科学研究 第9巻第1号 を読んでディスカッション 今回は、上記文献を題材に勉強会を始めました。文献の内容を切り口に、統合失調症や発達障害などの、主体/自己感に困難...
2023年2月18日


2023/1/9 第28回勉強会を実施しました〜フリートーク(内容省略)〜
内容:フリートーク 今回は、フリートークでしたので内容は割愛します。
2023年2月14日


2022/12/26 第27回勉強会を実施しました〜コセラピストについて考える〜
内容:読書会[Yalom & Leszcz (2020) ‘Co-Therapy’ in The Theory and Practice of Group Psychotherapy, 6th ed., NY: Basic Books.]...
2023年2月14日


2022/11/23 第26回勉強会を実施しました〜Groups in Music: Strategies from Music Therapy〜
内容:『みんなで楽しく音楽を! メルセデス・パブリチェビク(著)よしだじゅんこ(訳)(音楽之友社)』より、「第一章:グループでの音楽活動とは 第二章:施設や組織について知る〜その内部で起こること〜」(原著:Groups in Music: Strategies from...
2022年12月12日


2022/09/19 第24回勉強会を実施しました ーアセスメントについて
2022年9月19日(祝)に24回目のオンライン勉強会を実施しました。 参加者は4名で、「Music therapy assessment Eric G. Waldon , Stine Lindahl Jacobsen, Gustavo Schulz...
2022年9月21日


2022/08/29 第23回勉強会を実施しました〜オフライン&自由即興をしよう!〜
いつもはオンラインを使って勉強会をしていますが、今回は実際に集まって、メンバーによる即興を行いました。 様々な楽器を用意し、テーマも何もない、フリーインプロビゼーションを参加者全員で実施。普段セラピスト側にまわることが多いメンバーにとって、周囲を配慮しなくても安心して演奏出...
2022年9月15日


2022/07/04 第22回勉強会を実施しました〜臨床的プロセス(NR音楽療法より)〜
内容:第15章『臨床的プロセス』,「障害児の音楽療法~ノードフ・ロビンズ音楽療法の質的リサーチ~」ケネス・エイギン(著),中河豊(訳),ミネルヴァ書房,2002. オンラインにて、上記文献を入口に、様々な意見交換が行われました。...
2022年7月5日
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