2025/6/30 第57回勉強会を実施しました〜音楽療法におけるコンテインメントより〜
- ミュージックセラピー サイコ
- 2 日前
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内容:読書会:ヨス・デ・バッカー (著)「音楽療法におけるコンテインメント」蓑田洋子訳, 村井靖児監訳『精神保健および教育分野における音楽療法 ― ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアからの実践報告と研究発表』音楽之友社, 2000年, 57-67頁 / (原著)Jos De Backer (1993). "Containment in Music Therapy.
▶テキストの内容について
この章では、精神分析的な方向づけを持つ音楽療法における、「コンテインメント」の概念を解説しています 。 「コンテインメント」はビオンの創出した概念です 。自我の脆弱な患者に対し、コンテインメントが治療関係の非常に重要な側面のひとつであることを、事例を用いながらわかりやすく解説しています 。
この文献の特筆すべき点としては、精神分析学者であるビオンやクラインの概念を、わかりやすい形で音楽療法の中に取り入れている点にあります 。
▶ディスカッションと学び
この概念を丁寧に学ぶためには、ビオンが影響を受けているクラインの概念に遡ることも重要だと考えられます。
これらの概念を知っておくことで、関わり手(特に若手のセラピスト)が、クライエントが発する混沌とした表現に、どのように(音楽的に)関わるかの指針となります。「どんな音楽が適切か」については、この場合必ずしも有益なディスカッションとは言えません。それは、どんな音や音楽を選ぶかについては、セラピストに委ねられているからです。
• 普段重要とされている、様々なキーワードがわかりやすい文章で記載されていることで、これらへの概念への理解がより深まったと感じました。
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