内容:『みんなで楽しく音楽を! メルセデス・パブリチェビク(著)よしだじゅんこ(訳)(音楽之友社)』より、「第一章:グループでの音楽活動とは 第二章:施設や組織について知る〜その内部で起こること〜」(原著:Groups in Music: Strategies from Music Therapy. Mercedes Pavlicevic. Jessica Kingsley Publishers, 2003)
今回は上記文献を題材に、主に第二章(組織の中で働くということ)より、非常勤として様々な施設に行く事の多い音楽療法士の状況についてシェアが行われました。
◯本書について、
第一章では、グループでの音楽療法の複雑さについて言及されています。第二章では、組織内で仕事をする時に起こる、様々な事象が我々自身に影響を及ぼす事について、システム論を取り上げて述べられています。
◯組織の中に訪ねてくる音楽療法士
以下のような話題が出ました。
・毎日通っているわけではないので、ある日突然情報が更新され過ぎており、頭では何が起こったか理解していても、感情がついていかない時がある。
・施設スタッフの入れ替わりが激しくて、情報のシェアや引き継ぎが簡単ではない。
・色々な施設に少しずつ行っているので、色々な事に遭遇する。確かに、本書に書かれているようなシステム論を意識する事によって助けられている部分がある。
・中の人間でも、外の人間であっても、色々な状況を悲観しすぎずポジティブさを持つのも大切。真面目に取り組み過ぎると、事態が好転しづらい。
最後に、本書とは直接関係がないが子育てに関連した話題もシェアされました。女性が多い職種である音楽療法士にとって、切っても切り離せない重要なテーマだと思われます。