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2024/05/6 第44回勉強会を実施しました!

内容:読書会[ケネス・エイギン『音楽中心音楽療法』より第12章「音楽中心音楽療法における音楽と感情」(pp. 274~283)]

 

今回は、第12章の内容理解を深めながら、音楽と感情の関係についてディスカッションをしました。


 まず、「感情や思いの表出としての音楽」について様々な議論が交わされました。例えば、音楽を通した自己表現も臨床的に重要ではあるが、明確な感情や思い、またそれを表現する意思がなくても、「共に音を奏でることで、一緒に居られる」という音楽の特徴も、音楽療法において重要であるという話が出ました。また、自分の思いや感情を認識し、表現することの難しさ、セラピストがその難しさを認識した上で、クライアントが表現しやすいように柔軟に対応することの必要性などが話に上がりました。


 また、本章では、異なるアプローチを比較しながら、音楽と感情の多様な関係について考察されている。それについて、多角的な視点を持つことや様々なアプローチの共通部分を見ていくことが臨床現場において有用であるということが話し合われました。


最後に、日本人の自己表現の特徴や西洋との違いについて、それぞれの経験に言及しながら話し合った。その中で、日本では自己表現に対する抵抗がよく見られるが、多くの人が自己表現の手前の段階でとどまっているのではないかという意見が出ました。

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