top of page

2025/10/13 第61回勉強会を実施しました〜即興音楽療法の二つの形式における転移〜

  • 執筆者の写真: ミュージックセラピー サイコ
    ミュージックセラピー サイコ
  • 11月20日
  • 読了時間: 2分

内容:第11章「即興音楽療法の二つの形式における転移」Susan J. Hadley

(音楽心理療法の力動 Kenneth E. Bruscia編著 小宮暖訳より)


  • 文献が、ノードフロビンズ音楽療法と分析的音楽療法を受けられた著者の転移体験についてまとめ、比較したものだったため、それぞれのトレーニングを受けられた参加者のお話も交えながら、話を展開しました。


  • 分析的音楽療法の逆転移の考え方が紹介され、文献に記載があった転移・逆転移と投影の関連が話題にあがりました。転移逆転移と投影が重なる部分もあるだろうという話になりました。


  • また、ノーロフロビンズ音楽療法での転移逆転移の考え方についても話題にあがりました。トレーニングの中では、具体的に言及されることはなかったかもしれませんが、イギリスでは、転移逆転移などの考え方はセラピーのベースとして理解されているのではないか、というお話がありました。ただ、セラピーの中では、音楽が重視されており、音楽の大きなエネルギーの中での表現や解決を目指しているのではないか…と、文献も参考にしつつ、話をしました。


  • イギリスの音楽療法では、転移逆転移、コンテインメントなどは考え方のベースにあり、分析的音楽療法とも通じる部分があるのではないかという点が議論されました。また、分析的音楽療法でも、常に即興音楽と言語化というフォーマットでおこなっているわけではなく、現場によっては応用的に要素を取り入れておこなっているところもあり、分類しきれない部分もあるのではないかということが話にあがりました。


  • 文献より、二つのセラピーを受けられた著者の転移が向く対象の違いや、セラピストとの関わりの違いなどが話題にあがり、著者ご本人の合う/合わないというタイプや、双方のセラピストの個性、両セラピーの関わり方の違いなど、興味深く話が展開しました。


  • 参加者の事例より、音楽的コミュニケーションと言語的コミュニケーションは一致するものなのか、どのように関連するのかということも話題にあがりました。

コメント


(C)2021 Psychotherapeutic Music Therapy Study Group All Rights Reserved

bottom of page