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2022/12/26 第27回勉強会を実施しました〜コセラピストについて考える〜

内容:読書会[Yalom & Leszcz (2020) ‘Co-Therapy’ in The Theory and Practice of Group Psychotherapy, 6th ed., NY: Basic Books.]


今回は、上記文献を題材に勉強会を進めました。話は文献の内容に留まらず,参加者がセラピストの1人として経験したCo-Therapyのことや,その経験から考えることなどへと広がっていきました。


日本では,2人のセラピストがミュージックセラピーの臨床を行う場合,Co-Therapistは「主セラピスト」に対する「副セラピスト」であるとしばしば捉えられている印象がありますが,本文献からも読み取れるように,本来Co-Therapistsは互いに対等であるはずです。2人のセラピストが,それぞれ臨床の中で何を感じたか,どのようなクリニカル・デシジョンがあったのか,様々なことを共有することで,クライエントの理解が多面的になったり,セラピーのプロセスへの理解が豊かになったりすると思われます。しかし,2人のセラピストが互いに,オープンに話し合うことができるかどうかは,そもそも「オープンに話し合うことがクライエントに利益に繋がる」という前提が共有されていないと非常に難しいし,日本のように互いに気を遣い合う文化の中では,その前提を共有すること自体が難しかったりもします。しかし,そこがCo-Therapyの本質であろうと話し合いました。

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