6月24日(月)にオンラインで勉強会を実施しました。
文献は今まで通して読んできている「音楽中心音楽療法」から第13章を取り上げました。
章のタイトルは「音楽の形式・展開・変容」ということで、セッションの展開の様子が音楽のそれと共通する部分がある、という話から議論が始まりました。
まず「展開」ということばについて
「展開」とはいうものの実際には直線的に進んでいくものではなく
行きつ戻りつしながら進んでいくというものではないか、という意見がありました。
また、この「展開」という意味も、欧米と日本ではもしかしたら捉え方が違うのかもしれない、という話もありました。
翻訳された文章ではあるので、多少はそういったことばのニュアンスを捉えることにズレが生じるのかもしれません。そこの解釈が難しいね、という話も出ました。
また、参加者は人間の発達を「英雄の旅」と表現したところに注目しました。
一人一人の対象者を「英雄」とみて、その旅路を見守るという形容はわかりやすいのではないだろうかと話し合いました。これはセラピストだけでなく、対象者の周りにいる関係者にもイメージしやすいことばかもしれない、と思いました。
また、出発点が到達点(永遠回帰)ということが音楽にも同じ事が言えるということにも注目しました。
第一音から第二音にうつることが「英雄の旅」の第一歩であり、第七音から第一音に戻る(到達する)のは、人生の終末期になぞらえることができるというのも考えさせられるポイントでした。
この会ではセラピーのプロセスをわかりやすく紐解くためのことば選びを得ることが出来たように思います。
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